年々巧妙化する闇金の手口と執拗な取り立て方法

闇金業者に手口は年々巧妙化して、従来とは違った新しい手口を使って来ます。取り立てに関しても、執拗に当人に不当な手段を使うだけではなく、関係のない家族・親族・仕事関係・隣人などにも迷惑を掛けることがあります。

最近の闇金は手口が多様化して、自分が闇金を利用していることに気付かない人も少なくありません。

違法な金利でお金を貸すだけではなく、

  • 勝手に銀行口座にお金を振り込んでから返済を要求する
  • 借金の整理を名目に着手金を取る
  • 将来の年金を担保としてお金を貸す

など、巧妙な手口で使うようになっています。

さらに、一週間で3割という違法な利息を要求しますが、自分は業者としてではなく個人と個人の取引だから問題ないと言い張る闇金業者もいます。

一度取引をしてしまうと、元本と利息を含めて全額返済しても、まだ返済を求めることもありますので、関わらないようにしなくてはいけません。

借りていないのに請求されてしまうケースも

借金をしていないのに、返済だけを迫る闇金業者も存在します。

多重債務者は、どの業者にいくら借りているのか分からなくなる人も多いので、そうした人をターゲットにして強硬な取り立てを行います。

意味のない返済をしないためには、借金の状況を具体的に把握することが大切です。

契約書や明細などの資料は捨てずに保管をして、何時でも直ぐに誰にいくら借りているのかが分かるようにしましょう。

無計画にお金を借りていると、悪質な闇金業者の餌食になりやすくなるだけではなく、何時まで経っても借金に依存する体質から立ち直ることができません。

このように、従来の闇金のイメージとは違ったやり方も多数存在しますので、自分の知っている闇金の方法じゃないから大丈夫などと思わずに、安易にお金を借りないようにしましょう。

もしも、闇金業者を利用してしまうと、過酷な取り立てで心理的に追い詰められたり、生活や仕事に良くない影響を及ぼしてしまいます。

悪質な手口に引っかかると、返済しても元本が全然減らず延々とお金を支払い続ける状況が続きますが、返済を遅らせたりすると電話で罵声などを浴びせたり、住宅の水道や電気を勝手に解約して停めてしまう業者もいます。

住んでる住宅を本人に成りすまして解約してしまうこともありますから、満足に生活できなくなってしまいます。

さまざまな嫌がらせをして、正しい判断ができない状況へと追い詰めるのが目的です。

取り立ての手口としては、自宅だけではなく親族や会社などに嫌がらせの電話をするというものもあります。

電話では一方的に嫌がらせと思える内容をまくし立てるだけなので、本気で取り立てようという様子は伺えません。

ただ嫌がらせが延々と続くだけなので、精神的にまいってしまう人もいるでしょう。

嫌がらせをして憂さ晴らしているだけなので、しばらくすると電話をして来なくなりますが、早く対処するために警察や弁護士などの専門家に相談しましょう。

ご近所も巻き込む闇金の取り立て

取り立ての際に、借金とは全く関係のない隣近所の人たちまで巻き込む行動に出る闇金業者もいます。

お金を借りた人の近隣住民の電話番号を調べ上げて、お金を借りていることや期限になっても返済しないことなどを言いふらす嫌がらせの電話などを行います。

関係のない人たちへの長期間の嫌がらせの電話が続くことで、そのまま住み続けることができなくなるなどの被害を被ります。

こうした不当な取り立てをされることで、今まで通りに生活したり働けなくなってしまうでしょう。

しかし、取りたて止めてもらうために返済をしたとしても、不当な返済要求と取りたてが続くだけですので意味がありません。

借金の返済をしていないという負い目から、闇金からの取り立てでひどい目に合っていても、警察などに相談するのを躊躇ってしまう人もいますが、貸金業法という法律で禁止されている行為については、警察などに連絡をして対処してもらうべきです。

闇金自体が違法なのですから、一般常識や法律などを根拠として自分で話合って解決しようとしても、相手にはされないでしょう。

自分だけで闇金業者と話し合っても、精神的に疲弊するだけです。

貸金業法で禁止されているものとしては、不当な夜21時~朝8時の取り立て、暴力は言うに及ばす暴力的な取ったり罵声を浴びせること、職場に来たり電話をすること保証人以外の家族・親戚・知り合いへの取り立て、玄関のドアや車に張り紙をすることなどがあります。

闇金の相談は専門家へ、出来れば弁護士へ

闇金にこうした行為をされた時は、迷わずに専門家に連絡するようにして下さい。

我慢し続けると、自分だけではなく周囲の人にまで迷惑を掛けてしまいますから、思い切って解決するための行動に乗り出しましょう。

辛い思いや不当な扱いをされていると感じた時は貸金業法だけにこだわらず、警察などに相談することが大切です。

従来の対処法では対応できないようにと、闇金も次々と新しい手口を考えて来ます。

これは聞いている闇金とは違うと思っていると、知らない間に返済し続けることになって、生活が破綻してしまう可能性もあるでしょう。

関係のない家族・親族・仕事関係・隣人などにも迷惑を掛けることがありますので、十分に注意して下さい。

少しでも変だと感じた時は、迷わずに専門家に相談するようにしましょう。